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オールドエイジのクリスマス
2008/12/24


22日にはホテルオールドエイジでクリスマスパーティーが開かれました。いつも通りセンスあるディスプレイやテーブルセッティングが素敵です。オーナーの小口さんのテンポの良いサービスと相変わらずの佐野シェフのおいしいお料理に皆さんついつい顔がほころびます。いつしかシェフのマグロの三枚卸のパフォーマンスも飛び出し、ビンゴゲームも始まって、座は最高潮に。顔なじみだけのアットホームなパティーだったせいか、少々飛ばし過ぎ、気がついたら足が立たなくなっていました。
小口オーナー、佐野シェフ、そしてスタッフの皆さん、本当に楽しい時間をありがとうございました。
葡萄畑三態。昨日は雪でした
2008/12/15


比較的暖かい日が続いていた12月、突然の雪と寒波に襲われました。
既に冬は冬、そう甘くないですね。
つい数日前に藁巻きを終わった葡萄畑もご覧の通りです。ぎりぎりセーフといったところでしょう。この後も露出している本年枝に断熱材を巻いて、越冬準備は完了です。主幹と前年枝に十字形に巻かれた藁はまるで磔刑にされた葡萄の樹に見えます。
やれることはやりました、はてさて来年の芽吹きはいかがなものでしょうか?
(こんな寒さの中、あちこちに黒い土の盛り上がりが見られます。相変わらずモグラだけは元気です)
ジビエ祭り好評!
2008/12/01


昨日(11/30)萌木の村広場で行われた「八ヶ岳、お酒とジビエの冬祭り」は好天にも恵まれ、想像以上の盛り上がりとなりました。
時期が時期だけにお客様がどのくらい入るか、主催者の一員として心配しておりましたが、まずは一安心。
広場中央の大たき火を囲むように建てられたテントには「清里プチホテルグループ」の加盟ホテルやレストラン自慢のジビエ料理が並び、それに合わせる飲み物として地酒や地ビール、県産ワイナリーのワインも趣向を凝らして出店されていて、タイトルに恥じない充実したイベントとなりました。他にも「ともにこの森」のお豆腐を使ったおつまみやジャムを利用したジビエソース、地元産のラフランスやりんご、高原野菜のお土産やなども好評。また無料の猪鍋やホット高原牛乳、お子さん達のための焼き芋や焼きマシュマロなどは大変喜んでいただきました。そして圧巻は「野生鹿の解体ショー」。地元の猟師さんが見事な手さばきで解体する鹿の様子を多くのご家族連れが見守り、食品の流通の原点を知る貴重な食育の場としてこちらも好評でした。今回もバッジを付けてご参加いただいたシニアソムリエの小牧さん、素敵な演奏で盛り上げて下さった秋山登志夫さん、猟師の浅川さん、杉山さん、ワイナリー・酒蔵の皆様、「ともにこ」「キャロル」の皆様、その他ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
冬期前剪定をしました
2008/11/21


寒波襲来!いよいよ冬将軍のお出ましとなり、ここ二日程は猛烈な寒さと強風に苛まれています。比較的雪の着いていなかった八ヶ岳も一昨日からの寒気ですっかり雪化粧です。葡萄畑もあっという間に葉が落ちて、裸の枝が寒々しく風に揺れている状態なので、今年は思い切って冬期前の剪定をすることにしました。とにかくこれ迄にもご報告しているように樹によって樹勢がまちまちなので、樹齢が2〜3年のものでもギヨー式で端正に残せる枝が意外に少なく、長梢と短梢を組み合わせた変形コルドンのような剪定になってしまいました。剪定後は可能な限り春期の誘引と同様の状態に枝をワイヤーに固定し、そのまま萌芽出来るようにしました。剪定作業も全て終わっているわけではなく、厄介な藁巻きも残っているので、予想外に早い寒波の到来にあたふたする毎日はしばらく続きそうです。
三枚目の写真は葡萄畑の横のキンポウゲ科のボタンヅルという蔓性の植物ですが、晩秋になると綿毛の付いた種を飛ばします。イギリスではこの植物のことを「トラベラーズジョイ」と呼ぶと何かの本で読んだことがありますが、そのいわれが何なのかご存知の方いらっしゃいますか?
今年は雪が遅いですね
2008/11/17


先日(11/11)久し振りのプライベートな登山に行ってきました。権現岳は八ヶ岳連峰の中でも最も南に位置するピークの一つで、2700mを超える標高を誇っています。古くからの信仰の山として有名で、かつては「八ヶ岳」といえばこの山を指したそうです。山頂には古びた鉄剣が刺してあり、「檜峰神社」の祠が安置されています。
当日は残念ながら快晴というわけにはいきませんでしたが、高曇りの空の下、富士山初め南アルプスから北アルプス、後立山連峰まで素晴らしい山岳景観を楽しむことができました。
それにしても今年は雪が遅いですね。八ヶ岳も下界から見ると時々は白くなりますが、今回のルート上には殆ど残っていませんでした。とはいえ冬の足音は確実に近づいています。標高2500m以上でのピッケルとアイゼンの世界も間もなくです。
画像は北岳と甲斐駒をバックに鎖場を登る筆者、赤岳南西面、下山途中に出会った鹿の兄弟です。母鹿に連れられて目の前を横切った彼らは私がザックからカメラを取り出す間も特に驚いて逃げもせず、しばらくまじまじとこちらを見つめていました。
紅葉、黄葉。
2008/10/28


頼んでおいた藁が届きました。昨年の不十分な藁巻きによる寒害を教訓に今年はしっかり防寒対策を決めるつもりです。新たな試みとして根元の土盛りも検討。樹によっては年内の剪定も考えています。
ベト病に泣いた葡萄達でしたが、何とかここまで葉を落とさず頑張ってくれているものもあります。ツバイゲルトレーベの複雑な紅葉、新顔のリースリングの黄葉、どちらも午後の斜光線を受けて輝いていました。高原の紅葉もそろそろ終盤。冬支度の作業も間もなくです。
シニアソムリエのメルロー(2)収穫!
2008/10/14


10月10日は小牧ヴィンヤードのメルローの収穫日でした。
しばらく続いた雨のせいで二度程予定変更を余儀なくされたそうですが、当日は最高の晴天に恵まれ、収穫も順調に行われました。
撮影班の私がAM8:00過ぎに葡萄畑に着いた時には既に三分の一程は終了しており、カゴの中には状態の良いメルローの房がぎっしり詰まっていました。事前に摘粒していたとのことで病果は全く見られません。以前収穫をお手伝いしたことのある葡萄畑のものに比べ歩留まりの良さが印象的です。
それでも収穫の際、再度徹底的にチェックしながら、完璧を期す姿勢には脱帽。まさに「良いワインは良い葡萄から」の模範のような姿でした。
今回感じたのは、どうやらこの葡萄畑は小牧ソムリエよりも奥様の方が栽培・管理の立役者ではないかということ。
とにかく近隣のワイナリーや葡萄畑の様子に精通しています。栽培方針やノウハウにも一家言ありそうな様子は単に夫唱婦随の関係ではないようにも見受けられました。
いずれにせよご夫妻で栽培された葡萄から造られる小淵沢初のワイン、味わうことの出来る日が待ち遠しいですね。
秋の足音
2008/10/05


裏庭の栗の実が落ち始めました。味の方は余り芳しくありませんが、カゴに入れて目で楽しんでいます。辺りを見渡せば秋の風物が至る所にあるのにも関わらず、それらを愛でる気持ちの余裕が無いのは少し寂しいですね。庭の草花の一輪でも摘み取って部屋に飾れば、「わび」「さび」や「もののあわれ」ほど大げさなものではなくても、季節の移ろいをしみじみ感ずることはできるでしょうに。

9月のテーマワイン「ASAYA勝沼甲州シュールリー2007」をテイスティングしてみました。以下簡単なコメントです。
・色は薄い麦藁。
・香りは糖度の高い梨のようなアロマがあり、蜂蜜とライムの混ざり合ったブーケが続きます。
・味わいはまず心地よい柑橘の苦みが広がり、適度な酸がしたをひきしめます。香りとは裏腹に甘さは極端に押さえられ、かなりドライに仕上げてあります。吟醸酒のような口中香も感じます。比較的長いアフターも印象的です。
・なま物や油分の多い焼き物などの和食に合うワインです。

まだ樹々の色付きはわずかですが、秋は確実に里へ下りてきています。アウトドアレジャーに食やワインに大忙しの季節が間近ですね。
(*写真のキノコは「ベニテングダケ」といって毒キノコです。姿がきれいなので載せましたが、呉々も誤食しないように気をつけて下さい)
シニアソムリエのメルロー
2008/09/25


清里ワイナーズクラブでも大変お世話になっているシニアソムリエの小牧さんの葡萄畑を訪問してきました。
甲斐駒ケ岳を遠望する素晴らしいロケーションの葡萄畑に植えられたメルローは既に完熟状態。黒紫色の房は朝の光を浴びて輝いています。畑は完璧に管理されていて、殆どの葡萄には袋さえかけられていました。お仕事の合間の作業は大変な労力だと察します。幹や葉も健全で殆ど病気も見られません。これで冬期の基本防除とボルドー液以外は殺菌剤、殺虫剤不使用だそうですから驚きです。コウモリガに食い荒らされたどこかのビオ栽培志向だった畑とは大違いです。植栽時期はそれほど変わらないのに一体何が違うんでしょうか。悩みます。
現在の糖度は22度。補糖なしで醸造に耐えうるレベルとのこと。素晴らしいですね。
他にもシャルドネやカベルネフラン、カベルネソービニオン等も植えられていて、畑の拡張も予定しているそうです。
シニアソムリエの作る葡萄、どんなポテンシャルが隠されているんでしょうか。今後が増々楽しみです。
明野の実力
2008/09/11


夏前にお世話になったミサワワイナリーを訪問がてら、隣接する上村さんと県庁にお勤めのKさんの葡萄畑も含め、それぞれ視察(?)に行ってまいりました。快晴のすがすがしい青空のもと、南アルプスを背景にした広大な明野の葡萄畑はいつ見ても素晴らしいですね。
ミサワワイナリーで工場長の酒井さんと話したあと、撮影許可を頂いて葡萄畑へと向かいました。その途中に上村さんとKさんの葡萄畑があるので偵察に立ち寄ると、何と上村さん本人が草刈りをしている最中に遭遇。急遽偵察から親善訪問に切り替え、葡萄の育成状況などを聞きました。2年目になるピノノワールはベト病被害が深刻でしたが、シャルドネは順調に実をつけ、収穫も間近いとのことでした。
黄金色に色づいたシャルドネはまさにビオ栽培的な自然な風合いを醸していました。対照的にKさんの畑に植えられたヤマソービニオンは樹勢も盛んで、密に茂った葉は青々として健全そのもの。濃い群青の実もたわわに実っていました。
ミサワワイナリーの畑ではカベルネソービニオンがベレーゾン期を過ぎようとしているところで、とりどりに色づいた実はまさに撮り頃。素晴らしい被写体となりました。メルローはそろそろ完熟期に入ったと見えて黒紫色の球果はまさに宝石の輝きに見えました。
それにしても我が畑と比べると何たる違い!改めて農業の難しさを痛感した一日でした。
写真は左から上村さんのシャルドネ、Kさんのヤマソービニオン、ミサワワイナリーのカベルネソービニオンです。
3000mピークハント
2008/09/07


夏の仕事も一段落。久し振りに休暇を取って南アルプスの3000m峰を縦走してきました。
内容は塩見岳から北岳までの3000m級ピーク6峰をつなぐ3泊4日のテント泊。長野から山梨へ横断するコースのためマイカーは使わず、ローカル線とバスを乗り継ぐ、のんびり山行でした。塩見岳以外では山頂からの展望は得られませんでしたが、未知のルートが大半だったため久し振りに充実感に満ちた時間を過ごすことになりました。
テント泊のため食料優先で泣く泣くワイン持参はあきらめたため、「山頂でワイン!」はかないませんでしたが、様々な登山者とのふれあいや、高山植物との出会いはその寂しさを補って余りあるものでした。写真は左上から塩見岳のトウヤクリンドウ、北岳山荘からの日の出、大樺沢のミヤマハナシノブの青花です。ミヤマハナシノブは図鑑でのみ知っていたあこがれの花でしたが、今回偶然出会うことが出来ました。
下山後の下界はうだるような暑さでしたが、山上は既に秋、これからはスパイシーな赤ワインが似合う季節ですね。この秋は精力的に登るつもりなので、いづれ山上ワイン会の報告をお送りできることと思います。乞うご期待!
晩夏(2)
2008/08/30


デジタル一眼レフを購入してから季節の野草を取り直そうと思い立って、もうすぐ一年。中々思うようにいきません。1種の花のピークはせいぜい半月、タイミングを逃してしまえばまた来年会いましょう、ということになってしまいます。「マーフィーの法則」というのに「最高のチャンスは最悪のタイミングでやってくる」というものがありますが、初夏から盛夏の花の時期は仕事も最高潮に忙しく、決意とは裏腹に撮り逃した花々は数知れず、です。
それでも先日意を決して、遅いとは知りながら「レンゲショウマ」を探しに行ってきました。結果は画像の通り、咲き残りの一輪に巡り会うことが出来、ほっと一息。鳳凰三山の麓で蕾みは散々確認していたので、感激もひとしおでした。

8月の「今月の甲州」キャンペーンで取り上げた「古代甲州」をテイスティングしましたのでコメントを簡単に。
色は薄い麦藁色。さわやかな吟醸香や酢橘のようなアロマ。柔らかい酸とハーブや青い柑橘のかすかな苦み、レンゲの蜂蜜のあっさりした甘さが心地よい、やさしいバランスのワインです。出来れば薄味の料理と合わせるか、フルーツ系のデザートと一緒に。そのまま飲んでもおいしく、女性にも親しみ易いかとおもいます。

高原の特産、花豆の花も満開。初秋の実りが待ちどおしいですね。
晩夏
2008/08/23


今日は気温14°C。余りの寒さにストーブを焚いています。8月中にストーブを焚いたのはここ数年記憶にありません。この気候、一体どうしたんでしょうか。猛暑の後の低温は疲れた体にはこたえます。ということで今日は久し振りにインドア生活です。
昨日は軽井沢町の追分まで行ってきました。知人が朝食専門のカフェをオープンしたので、一日オフにしてドライブがてらの訪問です。カフェの名前は「キャボットコーヴ」。アメリカ東海岸スタイルの素朴な朝食メニューのみのお店です。「ポップオーバー」という中が空洞なパンが珍しく、クラムチャウダーやエッグベネディクト(マフィンの上に半熟卵の目玉焼きが乗っています)などもおすすめです。閑静な別荘地の中にあり、これから暫くはテラス席が気持ちがいいでしょうね。近くには御影用水と言う清流もあり、散策にもうってつけです。一度お訪ね下さい。(TEL0267-31-5078)
その後浅間山麓を抜け、マンズワイン小諸工場へ回りました。工場前の自社畑では様々な品種が試験栽培されていますが、どれも素晴らしい出来です。黒葡萄の中にはすでにヴェレーゾン(着色期)を迎えているものもあり、全ての葉も健全で傷一つありませんでした。どこかの畑の惨憺たる状態を想うと泣けてきますね。
数日前には山案内の下見に蓼科山に登りましたが、既に山の上では夏も終わりかけていました。写真はそのとき撮ったヤナギランです。
葡萄の色付きも、夏花の終わりもともに晩夏の風情を色濃く漂わせ、季節の移ろいをあらためて随所で感じるこの頃です。
「晩夏」といえば松任谷由実の往年の名曲ですが、これを平原綾香がカバーしているものがいいですね。独特のトーンで歌い上げる歌唱力は素晴らしく、久々に本物の「歌」を歌える歌手が出てきたといった印象です。「ジュピター」で大ブレイクした彼女ですが、「明日」や「夢の種」など、大人をもいやす素晴らしい曲を歌っています。是非一度ご試聴あれ。
葡萄畑受難曲vol.2
2008/08/15


八月に入り、益々暑い日が続きます。お盆休みも終盤となりましたが、八ヶ岳高原には涼を求める観光客の皆さんが続々と訪れ、行楽地は相変わらずにぎやかです。ただし今年は突然の雷雨が頻発し、ミニスコールといった激しさで降る雨は日本もいよいよ亜熱帯性気候になったかと錯覚させられますね。今週末も台風の影響で大荒れになるとのこと、アウトドアレジャーを計画中の方はご注意下さい。
さてここ暫く葡萄畑レポートが滞っていましたが、それには理由があります。「ベト病」の大発生です。今年は梅雨前にボルドー液散布を行い、梅雨のさなかにもこまめにケアしたつもりが防げませんでした。寒害による樹勢の低下もあるのでしょうが、今年の天候は「ベト病」にはとても居心地の良い環境だったようです。ミュラートルガウから発生したベトは隣のケルナー、ツバイゲルトへと広がり、メルローを除く全品種を覆い尽くしてしまいました。唯一結実の見られたツバイゲルトも実までカビに犯され、見るも無惨。そんなわけで仕事の合間を見ての除葉や剪定に忙殺されていた次第です。今年も収穫は期待出来ませんね。
しかしそんなことには関わり無く季節は確実に過ぎ去って行きます。
家の周囲には今年もマツムシソウが満開となりました。咲き残っている特定外来種のオオキンケイギクの黄色との補色のコントラストが鮮やかです。マツムシソウが終わると花の世界は秋草へと移って行きます。
ワイナリー巡りに行ってきました
2008/06/29


先日24日にワイナーズクラブのメンバーとワイナリー巡りに行ってきました。ワイナリー巡りは今回で4回目。山梨県内を訪ねるのは3回目となります。
梅雨のさなかでしたが、当日は前夜迄の雨が嘘のように上がり、快晴でのツアーとなりました。
今回最初に訪ねたのは北杜市白州町にある「シャルマンワイナリー」。「ミサワワイナリー」さんと並んで北杜市内にある私たちの身近なワイナリーの一つです。まずは所長の山本さんに畑を案内していただき、栽培している葡萄品種、作業の内容などの説明を受けました。主力品種はカベルネフランとシャルドネだそうで、この日は花の終わった新梢を誘引する作業に追われていました。
その後醸造タンクや地下セラーを見学後試飲タイム。10種程を試飲することが出来ました。味わいの印象は赤白共に全体にドライに仕上がっています。中でも主力のカベルネフランは抑制されたタンニンと香味が独特の口中香を醸し、他には無い個性が光る仕上がりでした。
シャルマンさんを辞した後は中央高速で一路勝沼へ。まずは「大和葡萄酒」さんを訪ねました。こちらは日本最古と言われる甲州種の古木「甲龍」があることで有名。そのため甲州種に対する情熱は他のワイナリーには見られないものがあります。甲州種のルーツを研究したり、甲州種の垣根栽培を最初に始めたのもこちらとのこと。基本的に契約農家栽培の原料使用ですが、果実味と凝縮感は甲州とは思えない程の深みを感じるレベル。しかしワインの味もさることながら、常務の萩原さんの強烈なキャラクターに圧倒された訪問でした。
次は石和に移動して「モンデ酒造」を訪問。こちらは平日でも大型バスが何台も入る観光スポットでもあります。一通り工場見学をした後は試飲室へ。醸造担当の水上さんや製造部長の佐藤さんの説明を聞きながら数種のワインを試飲致しました。今回は甲州種、ベリーAの新しいもの主体でしたので全体に固い印象でしたが、ポテンシャルは十分感じられました。いずれにせよ若いスタッフが豊富で将来が楽しみのワイナリーですね。
「シャトー勝沼」のレストランで遅い昼食をとった後は「麻屋葡萄酒」さんへ。専務の雨宮さんの案内で工場、セラーを見学後試飲へ。
麻屋さんも地場品種の甲州やベリーAに力を入れていて、独特の個性の感じられる内容でしたが、個人的にはカベルネソービニオン主体のものがとてもバランスよく、深い味わいで感心致しました。驚いたのは「酔仙」という銘柄の一升瓶ワイン。古くからのブランドだそうですがその日本酒的なラベルデザインは一見の価値ありですね。
雨宮さんもまだ若いのでこれからが楽しみなワイナリーの一つです。
その後「ダイヤモンド酒造」へ立ち寄りワインビネガーなども含め試飲させていただき今回のワイナリー巡りを終了致しました。
恒例の夕食会は甲府へ戻ってからとなりましたが、その模様はまた後日報告致します。
(写真左はシャルマンさんの地下タンク入り口。このハッチから出入りして洗浄等の作業をするそうです。メタボさんには無理ですね。真ん中は大和さんの垣根仕立ての甲州。素晴らしい状態でした。右は麻屋の雨宮さんを中心に今回の参加メンバーの集合写真)
葡萄畑受難曲
2008/06/17


梅雨の中休み、ここ暫く山麓の高原はまぶしい陽光と清々しい涼風が心地よく感じられる日々が続いています。
にもかかわらず、葡萄畑は不調です。遅く不揃いな萌芽でしたが、それが未だに尾を引いており、全体の50%ぐらいは発育不良に陥っている始末。5〜6月と寒冷な日々が続いたせいでしょうか。あるいは昨年の冬、藁巻きを徹底しなかったせいでしょうか。原因不明。
そんな中でも期待のツバイゲルトレーベだけは独り気を吐き、花芽もしっかりと付けてくれました。これらのどれ程が結実までこぎ着けるか分かりませんが、自然のエネルギーを信じてしばらくは出来る限りの手入れをして、経過を見守るしかありませんね。
近郊の山々では今アズマシャクナゲが見頃。写真は瑞牆山の蕾みのものです。
ワインフェアは今年も雨…
2008/06/01


前回ご案内した「八ヶ岳高原・山梨ワインフェア'08」が先月29日(木)に行われ、無事終了しました。とはいっても当日はかなりの雨に降られ、屋外会場はあきらめて急遽ホテル・オーベルジュのレストランを会場とする結果になりました。前々日の設営には快晴のお天気。前日迄も晴れが続いていたのに、何という皮肉。天気予報通りと言えばそれまでですが、最近の気象庁の予報は変に正確なので困りますね。
とはいえ雨の屋外をよそに9社のワイナリーとお客様、それにスタッフとお料理に埋め尽くされた会場は熱気に溢れ、逆に親密度も増して、とてもいい雰囲気で試飲と試食を楽しんでいただきました。
今回も参加ワイナリーのワインはどこのものを取っても、新たな試みや努力が垣間見られ、一層の充実感を覚えるものばかりでした。商品コンセプトやラベルのデザインもバリエーション豊かなものになっていて、山梨のワインはここ数年で確実に変化しています。ワイナリーの中には国外指向をされている所も多く、今後の努力次第では海外のワインに匹敵する品質のものが多く生まれることは間違いないでしょう。本当に注目です。
ホテルグループや協力施設のお料理もとても素晴らしく、今回出品されたワインを十分に引き立てて余りあるものでした。
但し今回多くのお客様にご参加いただいたので、スタッフが十分に試食する機会が無く、管理人も空き腹にワインだけは各社2種を試飲したので、後半には足がおぼつかなくなる始末。面目次第もありませんでした。「ともにこの森」の皆さんにも様々な地場の食材をご提供いただき、参加者の皆様だけでなく、ワイナリーの方々にご紹介出来たのは、地域のイメージアップにとても効果があったと感じております。
シェフの皆様・「ともにこの森」の皆様本当にご苦労様でした。
また「北杜ワインクラブ」小牧シニアソムリエによるブラインドテイスティングコンテストも大好評。全員に賞品があり、参加者の皆様にはとても楽しんでいただきました。
また来年もさらに充実した企画を検討中です。その折には皆様是非ご参加下さい。
今回ご協賛いただいたワイナリーの皆様、ご協力いただいた関係者の皆様、ボランティアスタッフの皆様本当にありがとうございました。
芽吹きが始まりました
2008/05/13


清里周辺でも樹々の芽吹きが進み、新緑がまぶしい季節となりました。葡萄畑でも早いものでは5月の初旬には芽吹きが確認されましたが、このところの冷え込みのせいか、一時休止状態です。ツバイゲルトレーベ、ケルナー、シャルドネなど順調ですが、メルロー、ピノノワールなどは時ならぬ寒波に戸惑っているのでしょう。
昨年迄に枯死したものなどの代わりに追加植栽したものはどれも停滞なく芽吹き、中には展葉が始まったものもあります。
とはいえ先日連休後半に訪ねた明野のミサワワイナリーの畑に比べると半月以上は遅れていて、高冷地の難しさを痛感させられる毎日です。4年目の今年、いったいどうなるんでしょうか。

今月後半の29日(木)には今年で3回目を迎える清里ワイナーズクラブ主催「山梨ワインフェア'08」も開催されます。美しい新緑と初夏のさわやかな風の中に身を置き、心地よい山梨県産ワインの酔いに身を任せてみませんか。プチホテルグループのシェフが心を込めて作ったワインによく合うおつまみや、地元の食材の試食コーナどもあり、楽しめること請け合いです。
(詳細は「ワインプラン」のページをご覧下さい) ※写真は上がツバイゲルトレーベ、下がメルローの芽吹き
清里ワイン会Vol.4
2008/04/26


ご報告が遅れましたが、去る4月11日、ホテルオールドエイジに於いて今期4回目のワイン会が行われました。
今回のテーマは山梨県産の甲州種とフランスのグランヴァン。決してオーソドックスな取り合わせではありませんが、結果は意外にも素晴らしいものでした。
まずは食前酒として山梨大学で試験醸造されたポートワインが出されました。こちらは市販されない貴重なもので、その味わいはまさにポートの真髄といえるもの。風格さえ感じました。
甲州種は4社のものが順次出され、多くは国産ワインコンクール受賞ワインとあって、個性的な味わいは大変レベルの高いものでした。内容は「ルバイヤート甲州シュールリ−2007、シャトー・メルシャン甲州シュールリー2007、シャンテ甲州樽発酵2007、アルガブランカ・イセハラ」。樽の有る無しに関わらずどれを取ってもフレッシュでいて深みが感じられるものでした。
グランヴァンに移ると、まずはシャンパーニュ。銘柄はクリュッグでした。順次「ムルソー・クロ・ドゥ・ラ・バール1997」(ラフォン)、「ジュブレ・シャンベルタン2005」(ルロワ)、「ミュジニー1999」(ヴォギュエ)と続き、締めは「ディケム1986」でした。これらはすべて相談役の永留氏が提供されたもので、参加者は思いがけぬ口福にあずかりました。
お料理は佐野シェフが大奮闘。オードブル盛り合わせから始まり、デザート迄なんと14種が出され、どれもワインとのタイムリーな相性が絶妙の味わいでした。特に印象的だったのは「キジとわけぎのぬた」、「的鯛のロティーと山ウドのポワレ」、「シャラン産鴨と八丁味噌のソース」などの地場のテイストを生かしたお料理。シェフの人柄のにじみ出たフレッシュでありながら暖かみのある独創性が光るものでした。
今回のワインの総評としてはフランスグランヴァンの良さはある意味当然の満足感でしたが、むしろ対比的に甲州種のレベルの向上が改めて印象に残りました。私たちの地域の個性ある食材を生かした料理には品種は問わないまでも、やはり地場のワインが不可欠なのだという認識の必要性を改めて感じたワイン会でした。
オーナーの小口さん、佐野シェフ、貴重なワインを提供いただいた永留さん、本当に素晴らしい時間をありがとうございました。

春の雫
2008/04/14


先週降った久し振りの雪と春雨は乾ききった大地をようやく潤してくれました。今年は比較的雪に覆われていた時期が長かったとはいえ、葡萄樹にとってはまさに恵みの雨。水揚げの始まった誘引直後の枝先からは春のしずくが滴り始め、先端の水滴にはようやく萌え始めた隣地の牧草と冬枯れの残る雑木林のコントラストが反転して映り込んでいます。
周囲の木々も微かではありますが芽吹きを始め、葡萄樹の足下には早くも越冬したウシハコベが控えめな小さな白い花を咲かせています。
昨年迄に枯死したものの代わりに新たに同種の苗も植え直しました。まだ半月程はかかるであろう芽吹きが待ち遠しい早春の高原圃場です。
早春のほろ苦き憂鬱
2008/04/04


テイスティングレヴューvol.9
「城戸プレミアム・シャルドネ2005」/生産者:(株)Kidoワイナリー

ここしばらくワイン会が続き、慌ただしく飲んでばかりでしたので、久し振りにじっくりとワインをテイスティングする機会を持ちました。今回空けたのはKidoワイナリーの「城戸プレミアム・シャルドネ2005」。前から様々な雑誌等で取り上げられていたので、興味はあったのですが、中々入手する機会が無く、今回偶然入った佐久の酒屋さんで購入する事が出来ました。
結果的には塩尻のワイナリーは五一、井筒等何度も足を運んでいたにもかかわらず、こちらを見落としていたのはまさに不覚、というのが偽らざる実感です。

色は中程度のレモンイエロー。無濾過なのでほんの少しにごりがありますが、一般的なビオのものと変わらない程度。(但しこれがビオかどうかは不明)
香りではまず最初にインパクトのある樽香が来た後、レモンやパイナップルのさわやかさが駆け抜けます。
味わいは柑橘系の適度な酸と控えめな甘さが心地よく、樽由来の苦みも全体を引き締めていて飲み飽きない要素となっています。アフターも長い。
(製法は9ヶ月間のシュールリー、バトナージュ)

ラベルデザインはワイナリー施設と葡萄畑周辺の生態系、天体などをイラスト、写真などをエッチング風にまとめといて、国産ワインの中では珍しく個性的でセンスを感じるものに仕上がっています。

契約栽培農家の原料葡萄使用のクラスでこれだけのものを生み出す「Kidoワイナリー」、まさに恐るべし、といった第一印象でした。

この季節、いまだモノトーンの冬枯れの木々に囲まれた高原で、遠景に雪の連山を眺めながら独りもの憂く早春のほろ苦さを味わう(!)のにぴったりのワイン。

小海町「清水屋」酒店にて購入 価格¥3,150

葡萄畑も始動です
2008/03/30


少し前に読んだ本の中に、ブルゴーニュではよく管理された葡萄畑ではイースター(復活祭)に芽吹きが始まる、という事が書かれていましたが、本当なんでしょうか?
ここ八ヶ岳山麓ではやっと冬が終わったばかり。いかに桜の開花が早かったからといっても、芽吹きまではまだ後ひと月はかかるでしょう。
とはいえ雪も消えた畑では葡萄の冬芽も膨らみ始め、休止していた農作業にも手をつけなければならない時期には違いありません。そんなわけで、まずは巻いてあった藁の片付けと剪定を行いました。一年苗も二年苗もそれぞれ成長の度合いが違うものが混在しているので、とりあえず少し長めに剪定し、水が上がって誘引が可能になった時点で再度切り戻す予定です。
但し成長の悪いものはどこまで切り詰めても、なかなか切り口が緑にならず、やきもきさせられます。また枯死したものも少なからずあり、改めて自然栽培の難しさを痛感。
初年度に植えた苗は今年で3年目となり、今年こそは無事結実してくれる事を祈るばかりです。
清里ワイン会Vol.3
2008/03/23


清里ワイナーズミーティング'08(清里ワイン会)の第三回目が14日(ホワイトデー)にホテル・オーベルジュにて行われました。
当日はこの季節には珍しい残雪を残らず溶かしてしまうような暖かい雨の降る夜となりましたが、7名のゲストと10名のグループメンバーがレストラン/ル・マリアージュに参集致しました。
今回のテーマワインはビオとボルドーの古酒。ビオワインは昨年からオーベルジュさんが力を入れている自然派の食材の一環としてリストに加えているもので、今回はアンドレ・ステンツのアルザス・シルバネールとクロ・デュ・テュエ=ブッフのシュヴェルニ・ルージュが選ばれました。
ボルドー古酒のラインナップはシャトー・グルジエ・グラン・プジョ−1979、シャトー・ラトゥール1995、メゾン・フォンディーのネゴシアンもののソーテルヌ(ヴィンテージ不明)。
それにワイン会ご常連のN氏提供のシャトー・ピション・ラランド1966も加わり、何とも豪華なワイン会となりました。
参加者数が多かったので、プジョーまでは2本づつの提供、ピションやラトゥールは価格が価格だけにそうはいきませんでしたが、さすがに底力を見せつけてくれました。
ビオの2種類はどれも優しく安心出来るピュアな味わい。ヴィンテージやコンディションに左右されない安定感が魅力。これからのワインの方向を指し示してくれるものといった印象でした。
プジョーはメドックの中ではそれほど評価の高いワインではありませんが、今回の1979年ものは熟成の度合いがピークに達していてまさに飲み頃。酸やタンニンは程よくこなれ、かといって枯れ過ぎてもいない、程よい品格を感じる味わいでした。
1966のピションは多量の澱とぼろぼろのコルクに悩まされ、若干下り坂の印象も受けましたが、グランヴァンの古酒の真髄を味わう事が出来ました。
ラトゥール1995はまさに王者の風格。まだ少し固い印象は否めませんが、メドック第一級の貫禄は少しも揺るがず、本当に至福の一時を味わう事が出来ました。
お料理もオードブルの盛り合わせを一種として、全部で七種が出され、食べきれない程。中でもヤリイカのファルシは春の香りが漂うさわやかな一品で、ビオのやさしい白や赤の味わいによく合い、つぶ貝のブルギニョンや猪とフォアグラの春キャベツ包みなどはボルドー古酒に最適な取り合わせとなりました。
最後にデザートも4種を楽しむ事が出来たりと、本当に豪華な夕べとなりました。
最高級ワインとお料理を提供してくださった五味シェフとオーベルジュの皆様、サポートのスタッフの皆様、本当に有り難うございました。
ちまうま倶楽部レポート
2008/03/02


先月24日(日)、久し振りの「ちまうま倶楽部」に乱入して参りました。この季節、会場である大泉の「方方亭」までは送迎が無いと中々シビアな道のりですが、ワイン会とあっては車で行く訳にもいかず、今回もまたあきらめようかと思っていた矢先、迎えがあるとの朗報。なんとか参加にこぎ着けた次第です。
「ちまうま倶楽部」は方方亭のオーナーの吉田さんとワインエキスパートの佐々木さんが主催する、ワインと料理をその時々のテーマで楽しむアットホームなワイン会。管理人も数年前から参加させていただいておりましたが、レポートは今回が初めてとなります。
「方方亭」は昨年ワイナーズクラブの勉強会で使わせていただいて、その報告もアップしておりますので、ご記憶の方もいらっしゃるでしょうか。まさに森の中の隠れ家と行った風情のレストランです。
今回の参加者はご常連中心に9名のゲストと主催者。一つの話題で親しくお話し出来るちょうどいい人数でした。
まずは佐々木さんから今回のテーマワインの説明。今回は「白ワインと洋風鍋」というテーマなのでワインは全て白が続き、シャトーメルシャンのジェイ・フィーヌ「シャルドネ&甲州」、ロワールのV.D.Q.S格付けのトルサリエという土着品種もの、オーストリアのグリュナー・フェルトリナー、アルザスのピノグリ、デザートにはカナダのアイスワインというラインナップでした。個人的にはビオ栽培のガイヤホーフ/グリュナー・フェルトリナーとデートリッヒ/ピノグリが好印象でしたが、両方とも比較的濃いめのハニーイエローをしており、特にグリュナーはレモンキャンディーのような甘さのある香りやハーブの青さとレモンの苦み、適度な酸、オレンジリキュール様に変化する味わいがGood!でした。
ヴィダルのアイスワインはクリーミーなメイプルシロップのような香りとローストしたクルミの香ばしさやなめしていない皮のワイルドな香りも感じられ、さすがカナダのワイン!と別な意味でも感心した次第です。
お料理はオニオングラタンを筆頭にオードブル盛り合わせ、干ダラとジャガイモの煮込み、子牛のクリーム煮をメインとしてサラダが数種、チーズ、デザート、ショコラティーという盛りだくさんな内容。相変わらずの吉田ワールドはどれも素晴らしく、本当においしくいただきましたが、中でもオニオングラタンと干ダラとジャガイモの煮込みは特に印象に残り、是非又食べてみたい一品となりました。
満腹になったところですっかり夜も更け、車で送られて帰宅したのは翌日を回った頃。吉田さん、佐々木さん、今回も遅くまでありがとうございました。
余談ですが、今回は吉田さんのご主人がマイルスやコルトレーン好きと判明し、こちらもうれしい収穫でした。次回は是非レコード聞かせてください。

清里ワイン会vol.2
2008/02/24


2月21日(木)、ホテルハットウォールデンにて「第2回清里ワイン会」が行われました。
参加者はワイナーズクラブのメンバーの他に舩木社長をはじめとする萌木の村のスタッフ、ミサワワイナリーから兎束さん、ヴォーペサージュの岡本さん、清里や野辺山からもゲストがあり、大変にぎやかな催しとなりました。
まずはラウンジで「ルミエール」のペティアン2007をいただいたあと、レストランのテーブルへ。
2番目の白は「シャトーキャネー」のシャルドネ2003。こちらは減農薬で栽培されたシャルドネで、心地よい樽香と熟したリンゴの香り、オレンジリキュールやレモン、蜂蜜へと変化する味わいはビオならではでしょうか。赤は「シャトレーゼ」のもの2種、ソレイユのピノ・ノワール2005、そして清里から参加のNさん持参の「ルロワ」ジュブレシャンベルタン1998。シャトレーゼのワインはあまりなじみの無いものでしたが、「女菱プティ・ヴェルド」は薬酒的な個性のある香りとやわらかくジューシーな味わいが感じられました。もう一つのキュベ・プルミエールはメルロー主体のカベルネ・ソーヴィニヨンとのブレンド。カシス的な香りと柔らかなタンニンと酸が際立ち、優しい味わいは余韻も長い素晴らしいものでした。ソレイユのピノ・ノワールはハーブ的な固い香りで、タンニンが少し強い気がしますが、日本に於けるピノの一つのあり方を表すものといえるでしょうか。
ハットウォールデン加藤シェフのお料理は鹿を中心に使い、持ち味の全体にキレのあるシャープで洗練された味わいのものが中心。印象的だったのは「鹿すね肉の煮込みゆり根添え」と「鹿ロース肉のロティ・セルバチコソース」。すね肉の煮込みは全体の印象とは違ってとてもしっかりとした味付けで赤にとても良く合い、鹿ロース肉のロティは絶妙の火の入り方と繊細なソースがピノの酸味に程よく対応していたと感じました。
岡本さんや兎束さんのアピール、舩木社長の挨拶などのあとラウンジに移動した一同はそれからも飲み続け、終了は深夜に及ぶ盛り上がりのあるワイン会となりました。
参加者の皆様、ワインセレクトを担当した増井さんや加藤シェフをはじめとする萌木の村の皆さん、本当にご苦労様でした。
山梨大学のワインとジビエ
2008/02/14


本日(2/14)ホテル・オールドエイジにて行われたとてもユニークなワイン試飲会・交流会に参加して参りました。集まったのは山梨大学の学長さんや教授の皆様、山梨県観光振興課の職員の方。当地域からは萌木の村社長ご夫妻、オールドエイジのご常連、そして当ワイナーズクラブのメンバーと多彩な顔ぶれでした。
そもそも梨大の客員教授である橋詰さんがオールドエイジのご常連であった事がきっかけとなり、梨大の特色の一つともいえるワイン醸造の分野と地域活性の模索の一つである八ヶ岳のジビエ料理との連携をはかるための一歩として企画されたものでした。
ワインは「山梨大学ブランド」のものが4種。MベリーA種を使ったポートワインと梨大が開発したヤマソービニオン、県産葡萄4種のブレンドの赤、明野地区栽培のベリーA種をそれぞれ違ったワイナリーに醸造させたものでした。
ポートは高い香りと芳醇な味わいに適度な酸が残り、飲み飽きない素晴らしいものでした。ヤマソービニオン、明野地区栽培のベリーA種もそれぞれに特有のエグミや癖のあるキャンディー香も控えめで、バランスの良さが印象的でした。4種のブレンドものもカスタードクリームのような柔らかな甘さが個性的だと感じました。
お料理はオールドエイジ佐野シェフが大奮闘したであろうジビエ素材を使った11種。イノシシ、鹿をメインに珍しいところで山鳥も出されました。どれも素晴らしいものでしたが、特に山鳥の串焼き、イノシシの血のペースト、イノシシの水餃子、鹿のストロガノフなど珍しさも手伝って大変印象に残りました。
今回はワインの内容がシークレットだった事もあって、お料理とのバランスがベストでなかったのが残念でしたが、大変貴重な機会を得る事が出来、また最後にバレンタインデーということで手作りのチョコレートもいただくことができて、思いがけぬ感謝のひとときを過ごす事が出来ました。
北杜ワイン倶楽部新年会
2008/02/12


2月8日に行われた「北杜ワイン倶楽部」の新年会に参加してきました。会場はいつもの「ヴィンテージ・ゴルフクラブ(明野)」。シニアソムリエの小牧さん、上村さんがホスト役で、趣向を凝らして楽しく盛り上げてくださいました。今回のお料理は和食。持ち寄るワインがどうしても山梨のものが多くなる傾向があるので、今回もとてもいい組み合わせだと感じました。ふろふき大根や茶碗蒸しといったお料理が意外にしっかりしたワインにも合うんですね。
各自持ち寄ったワインの説明を兼ねた自己紹介でも、話題はやはり日本のワインとビオワイン。ここでも生産者、消費者の指向の一端がかいま見られた気がしました。
面白かったのはアトラクションのブラインドテイスティング。甲州種のヴィンテージ当てでしたが、これが中々の難題。だいたい甲州にヴィンテージってあるの?という認識だったのですが、色の濃さや熟成香、かすかな黴臭さと裏読みで意外に古酒ではないかと見当をつけ1995年と判断。結果的には1990年だったのですが、ぴったり賞の小牧さんが主催者という事で受賞を辞退され。私が一等賞をいただきました。商品はリーデルのペアグラス。翌日にスノーシュートレッキングのガイドが控えていたのを無理をして参加して良かったと思えた一瞬でした。
今回は単独参加でしたのでワインは香りだけしか味わえませんでしたが、来年はアッシーを一人つれて大いに飲みたいと思っております。小牧さん、上村さん、また楽しい企画をよろしくお願い致します。
やまなしワインフォーラム
2008/02/01


昨日1月31日、山梨学院メモリアルホールで行われた「やまなしワインフォーラム」に行ってきました。
同行は「オーベルジュ」オーナーの五味氏と「オールドエイジ」オーナーの小口氏。余裕を持って出かけたつもりが管理人の勘違いから40分の遅れで、田崎真也さんの基調講演は15分ほどしか聞けませんでした。
ということで田崎さんのお話の内容はあっさりと頭の中から追い払い、2時からのシンポジウムに臨みました。
こちらは山梨大学副学長の横塚さんが進行役を務め、パネリストとして県内の葡萄栽培家、醸造家、ワイナリーからはご存知三澤さん、辛口研究家の山本博さん、こちらもご存知料理評論家の山本益博さん、ジャーナリストの石井さんとそうそうたる顔ぶれ。
今回興味深かったのはパネリストがそれぞれの立場から自らの利害も含め、主催者の山梨県や他のパネリストに対し遠慮のない意見を述べ合ったことでした。栽培家と醸造家との間では栽培コストや生食用葡萄との価格差、買い取り葡萄の品質の課題。評論家やジャーナリストからは海外の生産地やワインとの比較から甲州葡萄の限界性の指摘や戦略性を持ったマーケティングの提案などが議論されました。結論的には山梨のワイン産業の現実にとっては必ずしも明るい未来が約束されている訳ではなく、全県レベルでの「ワイン立国山梨」を確立してゆく包括的な取り組みが今すぐにでも必要である、という指摘であったと感じました。
その意味では私たち八ヶ岳・北杜エリアも例外ではありません。これまで以上に地域性を生かした取り組みを続けていく努力が必要であると痛感したフォーラムでした。
ワイン会報告vol.1
2008/01/30


ご案内してきました「清里ワイナーズミーティング」(清里ワイン会)の今年度第1回企画が29日(月)に清里高原ハイランドホテルにて開催されました。
参加者は21名、清里プチホテルグループの関係者を始め近郊のワイン生産者やシェフ、酒販店、ワイナリー関係者の方々と多彩な顔ぶれでした。
今回のテーマワインは「シャトー勝沼」さんのシリーズ。「トリイヴィラ白」「甲州2005」「生詰め甲州」「トリヴィラ赤」の順で出されました。個人的には火入れをしていない「生詰め甲州」が香り、味わいともに果実感が強く前面に出ていて、適度な酸も心地よく好印象でした。
神田シェフのお料理はどれも素材を生かした優しい味わいで、それぞれの甲州種ワインによく合う素晴らしいものでした。その中で「ふきみそ風味の骨付き子羊」は最後に出されたコート・デュ・リュベロン(ローヌ南部のV.D.Q.S)のビオディナミの造り手「ドメ−ヌ・ドゥ・ラ・シタデル」の酒質の強い赤に対応するしっかりとした味わいとなっていてその変化にも感心させられました。神田シェフ、オーナーの浅川さん、ありがとうございました。

今回も多くの初めての方々とお会いすることが出来、ワインは人をつなぐ飲み物であることを改めて実感することが出来ました。
次回は2月21日(木)萌木の村「ホテルハットウォールデン」での開催となります。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
清里ワイン会が始まります
2008/01/15


先週は季節外れの雨だったかと思えば、今週に入ってこの冬一番の寒波と目紛しく変わる最近の気候変動には本当に翻弄されますね。こんな時にはインフルエンザなどに罹らぬよう体調管理が重要です。とにかく体温を下げないことと、水分補給に心がけましょう。寝る前に飲むホットミルクや適量のホットワインなどとても有効です。(ワインはあくまでも適量が肝心)

清里ワイナーズクラブでは冬から春にかけてのオフシーズンを利用して定期的なワイン会を企画致しました。主要メンバーである清里プチホテルグループの各施設を会場に県内ワイナリーのワインと地域性を取り入れたお料理のコラボレーションをご提案致します。
詳細は下記リンクの情報ページをご覧下さい。
参加者の皆様に心置きなくワインを楽しんでいただくために送迎サービスやご宿泊(お一人様¥3000)の受付も行っております。ご希望の方はご予約時にご相談下さい。

http://www.meadowscape.net/winersclub/winemeeting2008.jpg
本年もよろしくお願い致します
2008/01/13


2008年が明けました。本年も清里ワイナーズクラブをどうぞよろしくお願い致します。
管理者の怠慢でしばらく更新出来ませんでしたが、今年からは心を入れ替えて八ヶ岳・北杜エリアのワイン環境の発展に努めさせていただく所存です。
2008年最初のトピックスは昨年末に行われた二つのジビエとワインに関する催しへの参加レポートをご紹介致します。
12月18日に行われた「ジビエとワインを楽しむ山梨の冬」は同名の実行委員会が主催し、甲州市勝沼ぶどうの丘イベントホールが会場。同市出身のシャンソン歌手やピアノ&サックスバンドのアトラクション、おなじみの小牧ソムリエとぶどうの丘シェフとのトークショーなど内容も盛り沢山でしたが、12頭のシカを使ったというジビエ料理の量の多さには本当に驚かされました。大人数の参加者に提供するため煮込み料理主体だったのが少し残念でしたが、前足肉の赤ワイン煮など、岩茸などと共に調理されており、興味深いものでした。ワインは勝沼のワイナリー6社のものだ提供されていましたが、予算の関係からか赤白ともに比較的軽めのもの主体だったのが残念に感じられました。

翌日(!)の12月19日には当クラブ主催のワインとジビエをテーマとした交流会が開かれ、クラブメンバーや昨年の「山梨ワインフェア」に協力いただいた方々、山梨県・北杜市の担当職員の皆様にご参加いただきました。こちらは当クラブの主要メンバーである清里プチホテルグループのシェフたちが腕を振るった様々なジビエ料理がバリエーション豊かに用意され、参加された皆様に大変好評をいただきました。ワインは上村さんのセレクトでしたが、手頃な県産ワインとしてはどれも個性的でジビエにベストマッチなものばかりでした。ここ数年私たちが地道に取り組んできた「ジビエとワイン」の試みが今回の県レベルでの動きをきっかけに良い形で展開することを願うものです。