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お盆の頃を過ぎた高原の8月にはほんの少し秋が顔を覗かせることがあります。朝夕の涼しさや午後の光の角度から生まれる樹々の長くなった影。咲く花もいつの間にか顔ぶれを替え、夏と秋の狭間、晩夏を告げてくれます。
9月はインターバルの季節。暑さや忙しさで疲れた身体を癒す大切なひととき。遅咲きの高山植物を求めて近くの山に出かけるのもいいでしょう。この頃多い霧の天気も山上の花々をより一層華麗に仕立て、心も身体も心地よくクールダウンさせてくれます。里では葡萄の実がヴェレーゾン(着色期)を迎える頃。熟期前のもっとも多様で美しい色彩を見せてくれます。


高原の特産、花豆の花。大形のインゲン豆のような形の莢の中には薄紫色の地に黒褐色の模様が美しい実が入っています。ひときわ花が美しいので「花豆」と名付けられました。

山麓から亜高山まで見られるヤナギランの花。背丈も高く、輪生するピンクの花はひときわ目を引きます。
多くの場合群落を作るので花の最盛期には見事な景観を作ることも。アラスカなどでは山火事の跡に群生するのでファイアーウィードと呼ばれます。
クガイソウの密を吸うクジャクチョウ。羽を閉じているときは枯れ葉のような地味な色をしていますが、平開するとご覧のような派手な目玉模様が表れます。
昆虫にとって目玉模様は多くの場合、外敵を威嚇する効果を持ちます。

二番刈りの終わった牧草地には午後の日差しが長い影を作っていました。
ヴェレーゾン期(着色期)を迎えたカベルネソービニオン。未着色のものから濃く色付いたものまで、美しいグラデーションが見られます。逆光に輝く姿はまさに宝石のようにも思われます。


夏の名残りを演出するアサマフウロの花。高原から多くの野草が消えてゆく中で、旺盛に咲き誇っている温暖化や環境変化に強い花の一つ。